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新型コロナウイルス抗体検査(出張検査可・英文診断書可)

当院では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、土曜・日曜・祝日に、採血から15分で結果がわかる新型コロナウイルス抗体検査(IgM/IgG)を行っております。当院で用いている検査キットは新型コロナウイルスのPCR陽性者・陰性者との結果一致率が99%・98%という正確性の高いデータが出ております。さらに、6月より、迅速検査キットより精度が高いといわれるスイスのロシュ社のECLIA法を用いた精密検査を開始しております(迅速・精密検査の違いについてはこちら)。当院では既に3000名以上の方が検査を受けられ、陽性率は約3%となっています。

抗体検査とは別に、海外渡航等を目的とした自費でのPCR検査を行っております(詳細はこちら)。

 

※ 受付から会計までの時間は15~30分になります。

※診療の状況によっては待ち時間が長くなることがございます。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

※ 医師からの結果説明・医療相談・結果証明書のお渡しを行っております。

※ 発熱等、新型コロナウイルス感染の疑いのある症状のある方の検査はお断りしています。

※ 企業への出張検査も可能です(20人以上・見積もり可能、100人以上の検査も対応しています)。

※ 海外渡航などに用いる英文診断書の発行も可能です。

 

<検査実施時間> 

土曜・日曜・祝日:10時~18時

 

<予約方法>(予約可能枠が表示されています)

・湖西院(初診・再診)の予約・問診はこちら

※ 問診は「自由診療」→「新型コロナウィルス抗体検査」をお選びください。

<費用> 医師からの結果説明・医療相談・結果証明書が付いてきます(精密検査は結果のメール送付も可)

迅速検査(イムノクロマト法:ICA法):1回9,900円、3回分セット26,400円(税込)

精密検査(ECLIA法):1回11,000円、3回分セット29,700円(税込)

※ 迅速検査・精密検査の違いについてはこちら両方同時に希望される方は、18,700円(税込)

※ 検査のセットは、ご家族や同一企業などで一度にまとめてご利用される場合も利用可能です。

※ その他の費用はかかりません。クレジットカード・キャッシュレス対応です。

※ 精密検査の確認はメールか対面でお願いしております。

 

<問い合わせ先>

・湖西市鷲津まめクリニック(053-489-8837):mameclinic.kosaiwashizu@gmail.com

こんな方におすすめです。

・これまで自覚症状は無かったが、過去に新型コロナウイルス感染症にかかっていたか心配な方
・14日以上前に発熱などの症状があり体調は改善したが、新型コロナウイルス感染症であったか心配な方
・多くの方と接する機会のある職業の方
・高齢者や基礎疾患を持っている方と同居している方、地方への帰省を考えている方
・出勤や登園登校の際に抗体を持っているか確認したい方
・企業で抗体保有者が何人いるか調べたい方

※現在、発熱症状のある方には抗体検査は行っておりません。総合病院の発熱外来の受診をお勧めします。

新型コロナウィルスの抗体とは?

抗体とは、生体の免疫反応によって体内で作られるものであり、微生物などの異物を攻撃する武器の一つです。

抗体は免疫グロブリンとも呼ばれ、IgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5種類があります。

抗体は感染してすぐには作られませんので、発症してからしばらく血液中の抗体が検出されない時期があります。

下の図を見ていただければわかるように、新型コロナウイルスでは、発症から概ね2週間くらいで8割の人が、発症から概ね3週間くらいでほぼ全ての人が、IgGが陽性になります。

しかし、この図を見てお分かりのとおり、発症して間もなくは抗体を測定しても検出されない方が多いので、新型コロナウィルスの抗体検査が陰性であっても、発症して2週間未満であれば「新型コロナではないとはいえない」ということになります。

発症からの日数と抗体陽性率の推移(https://doi.org/10.1038/s41591-020-0897-1より)
発症からの日数と抗体陽性率の推移(https://www.nature.com/articles/s41591-020-0897-1より)

抗体とPCR検査の違いは?

一方、発症してすぐに陽性になるのがPCR検査です。

PCR検査はウイルスの遺伝子の一部を測定しますので、発症してウイルスが増えている状態で検査を行えば陽性となります。

下の図が、新型コロナウィルスの発症からの日数とそれぞれの検査の陽性率の推移を見ているものになりますが、発症から3週間はPCR検査が陽性になりやすく、発症から3週間目以降は抗体(IgM/IgG)が陽性になるといわれています。

つまり、発症してからしばらくの間の新型コロナウィルス感染症の診断には、PCR検査が向いており、新型コロナウィルスに感染していたことを後から知るためには抗体検査が適しているということになります。

発症からの日数とPCR検査、抗体検査、ウイルス分離の陽性率(doi:10.1001/jama.2020.8259より)
発症からの日数とPCR検査、抗体検査、ウイルス分離の陽性率(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765837より)

抗体検査はどのように役立つのか

では抗体検査はどのように使用するのが適切なのでしょうか。

外来患者の2.7%に新型コロナの抗体 神戸・中央市民病院が1000人調査

5月2日のこちらのニュースでは、神戸市立医療センター中央市民病院で行われた抗体検査で、外来患者1000人のうち2.7%が陽性であったと報じています。

ソフトバンクグループは6月9日、グループ社員や医療従事者ら約4万人を対象に実施した新型コロナウイルス抗体検査の結果、抗体を保有していた陽性率は0.43%であったことを公表しています。これまで国内で実施された抗体検査では、厚生労働省が4月に東京都で実施した検査で0.6%、東北6県で0.4%。東京大学などによる都内の検査で0.7%となっています。仮に、国民の0.43%が新型コロナウイルスに感染したことがあるとすれば、全国に50万人の既感染者がいることになります。

私達が気がつかないところで、無症状のまま新型コロナウィルスの感染が広がっており、いわゆる「不顕性感染(無症状感染)」が相当数あることが推測されます。

したがって、新型コロナウィルスの抗体検査を行うことで、PCR検査で実際に診断を受けた方以外に、診断されていない(主に無症状~軽症の)感染者がどれくらいいるのかを把握するためには、抗体検査が適しています。

当院で導入している抗体検査(迅速検査:イムノクロマト法・ICA法)は、採取した血液を用いた検査で、約10~15分で結果が出るため、とても簡便に実施できるのが特徴です。抗体検査(精密検査:CLIA法)の場合、2-3日のお時間をいただいています。

抗体検査結果の解釈について

検査結果を解釈する上での注意点もあります。

神戸市での抗体検査の結果をそのまま解釈すると、神戸市民のうち2.7%はすでに新型コロナに感染しているということになります。

しかし、現在用いられている抗体検査キットがどれくらい正確なのかに関する情報がまだ十分ではありません。

抗体検査キットを販売している会社のカタログには、感度・特異度についての記載はありますが、どの時期の新型コロナ患者の検体を用いられて検証が行われているのかについては不明であり、キットの性能評価もまだ定まっていません。

コロナウイルスの中には風邪の原因となるヒトコロナウイルスも4種類ありますが、これらの風邪ウイルスと交差反応が起こり、風邪を引いた人でもこの新型コロナの抗体検査キットが陽性になってしまう可能性もあります。

確かに、麻しんや風しんなどの抗体検査については、抗体価の高さとその感染症に対するかかりにくさが関連することが分かっています。

しかし、新型コロナウィルスに関しては、抗体の陽性とかかりやすさとの関係も明らかではありませんし、抗体がどれくらい持続するのかについても、まだ分かっていません。抗体が陽性だからといって、二度と感染しないわけではない可能性があることにも注意が必要です。

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